監督自身による製作ノートです

製作準備の日々1
2003/7/某
プロデューサー上田氏より製作の打診あり。もともと30分くらいののショートムービーとして企画したものだが、二人目の脚本の宋氏によって50分くらいになっているという。 少しでも短くしてもらいいつつ製作していきたいという。当時、別の仕事でいっぱいだったが、脚本を読むと興味深く読めるシーンが多くあり、完成期限を切らないことと自分流に若干の改稿を条件に引き受けることにした。
2003/8/某
別の仕事を平行しつつ、シナリオの改訂を進める。改訂ポイントは主に福田の周辺の厚味づけと説明的な描写の縮小だ。ある意味複数の入り子構造になっている脚本のため、直しどころは難しい。教育映画でお世話になった山口さんに相談したら、なんと12時間で短縮版をつくって送ってきた。ただあんまりにに切りすぎなので2、3アイデアをいただく程度にした。また撮影しゃすいようにも若干設定を変えておく。最終7〜8分程度だが短くなり、完成尺は40分程度を目指すことになる。出演は上田氏のE&Aからあ子さん、伊早坂さん、初海君を出すことに。続いて三輪さん、塩田君、大工さんという形でメンバーが決まった。
2003/8/20
別の仕事が一段落して、脚本の直しもメドがつく。本格的なプリプロ(製作準備)に入る。三輪さんが9月中旬からNGということで、クランクインは9月5日、土日を撮休にして8-10日の計4日で撮影日をアレンジしてみることにする。とはいえ、製作部が決まってからクランクインまで16日しかないという強行スケジュール、制作主任の松井さんには迷惑をかけた。ここから数日の間で続々とスタッフが決まっていく。


製作準備の日々2

2003/8/某
ロケハン。美容院以外がなかなか決まらない。特に芙美子の家は量も多く、キャストの出番も多いので難航する。出演の初海君の山梨の実家まで行ったり、ハウススタジオも検討する。結局撮影1週間前に撮影の福島氏のつてでとある家をお借りすることになった。
2003/8/26
キャスト衣装合わせ・リハーサル。格安の都内某公共施設を使って顔合わせを兼ねる。前述の通りこの時点で撮影場所が決まっていなかったりして、 私自信も全体像が掴めずイライラする。だが、三輪さんはじめ塩田君と前向きなので、なんとか進めて行けそうな確信ができた。大工さんはこちらの要求が最初から高いためかオロオロしている気がしたが、塩田君が
フォローして早くもドラマの中のよう。ある意味狙い通りか?
2003/8/27
リハを急いだのは小道具用の劇中画のための写真が必要だったからだ。昨日撮影した写真をもとにこの日から富村氏に作業を開始してもらう。とはいえ、ロケ場所が決まっていないので背景は後送。油絵だと撮影日に間に合わない(普通は1ヵ月!)ということで、富村氏のアイデアでアクリルで油絵風に描くという方法で対応してもらうことになった。



(はたして公開までにこのコーナーは埋まるのか?やっぱり埋まらなかった
 


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