OPEN EYES TOP
越坂康史WEBSITE

(PR)
   
 





 
大道具と小道具と装飾の違いは?不器用な人の小道具制作入門
     

大道具と小道具と装飾の違い【2004/04改訂 参考文献の購入ご案内を追加しました】

 美術を見ていく前にその基礎的な知識として、大道具と小道具と装飾の違い、予算による美術スタッフの編成の仕方などを簡単に見ていきます。

美術スタッフのクレジット

 映画のスタッフクレジットを見ていくとそのイメージと役割が微妙に違っていることがある。美術クルーの場合、全体を統括するのは「美術」または「美術監督」である。セットのデザイン、設計をする人でもある。
 「大道具」は主にスタジオセットの制作をするパートであるが、時に雨降らしのような特殊効果も担当することもある。逆に「小道具」はその名の通りだが、小道具というイメージだと食器などの小さいものを想像しがちである。しかし、家具や劇用車なども担当範囲だったりする。小道具はさらに持道具、出道具という細分化されたパートを持つこともある。「装飾」というパートはセットやロケセットをそれらしく飾り付けるパートで、最近はロケセットなどで撮影することが多いため、美術監督なしで、装飾が美術のパートを仕切るような方法がとられることもあり、そのウェイトが大きくなっているという。それぞれのパートにはそれぞれ専門職スタッフがおり、例えば大道具関連だったらセットの背景の雲とか描く人とか小道具関連だったら撮影用の刀をつくる専門家がいたりする。

低予算の現場での美術スタッフの編成

 全国公開の映画の現場では、まだまだ美術予算が作品予算の大きなウエイトを占めているので、上記のようなスタッフ編成が可能だが、CMなどの広告映像でも、美術の凝っていないものなどは、映画でいう所の衣装にあたるスタイリストが小道具を含めて担当することが多い。予算がないとメイクまで一緒ということもありうる。さらに予算の少ない再現ドラマやカラオケ映像のようなものになると、美術スタッフはおらず、小道具はアシスタントディレクターの担当だったりする。
 パーソナルインデペンデントの場合は、もっと低予算でそれが監督だったりもするが、映像学校や大学映研のような組織が組める所では、小道具や装飾担当としての美術というパートがあることも多い。映像学校で美術監督コースというものが少ないことからもわかるように、この分野のプロとアマチュアの差は大変大きく、美術監督の需要が大きく見込めない今後の映像制作環境の状況を考えると、後継者を育てるにしても難しい問題をはらんでいるといえるだろう。

 

参考文献〜記事作成にあたり以下の書籍を参考とさせていただきました。
「映画のスタッフワーク」(著・兼山錦二/筑摩書房刊 )

↓購入ご案内 

映画のスタッフワーク
著者:兼山錦二
出版社:筑摩書房
本体価格:2,500円
楽天ブックスで購入する


   

 
大道具と小道具と装飾の違いは?不器用な人の小道具制作入門
     

Copyright(c)OPENEYES All Rights Reserved.