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3点照明【2004/02改訂】

 前回の続きです。ここでは照明をわかりやすくするために、カテゴリーに分けて見ていっています。

ライトの目的からのカテゴリー分け

 前回のレフの効果をライトに置き換えてみる。すると、ライトの目的からのカテゴリー分けというものが見えてくる。

●[ライトの目的からのカテゴリー分け]

 キーライト……主光源、その場面の設定上の光であり、中心となる光である。
        昼間の室外のロケでは普通太陽光線がこれになる。

 おさえ(フィルライト)…補助光源、影などを消し、被写体を明るくしたりツヤをつけたりする光。
        昼間の室外のロケでレフで太陽光を反射し、暗い所にあてているのはこの光。

 タッチライト…上記のラインライトのような効果を基準。
         被写体を背景と分離したり、 立体感を与えたりするための光。

キーライト おさえ(フィルライト)   キーライトとおさえ
レフの効果をライトに置き換えると照明の効果が見えてくる。キーライトが太陽光線で、おさえがレフの反射である。キーライトだけだと被写体に必ず強い影ができてしまう。おさえを当てることによってその影を弱める。この場合は人物の画面向かって右の頬ですね。キーライトだけよりもツヤのある表現ができているのがわかると思う。
逆光の場合などは被写体の正面に光がまわってこないので被写体をきちんと見せたい時にはおさえは必須となる。


 キーライトとおさえについては、レフでやったことをそのままライトに置き換えているだけですから理解できることと思う。では、3つめのタッチライトとは何かを説明していこう。

透明なもの、立体感を出す、暗さを表現するにはタッチライト(斜め後ろからの光)が有効

 通常レフは、カメラから見て、人物などの被写体の正面にフラットに当てるものですが、場合によっては、下から、横から、斜め後ろからなどから当てることがある。特に斜め後ろからは使用頻度が高いといえる。例えば、昼間の雨、煙、グラスなどのガラス関係、背景が暗い所で人物を暗い感じに見せる場合などに使う。 雨や煙、グラスなどは、この逆からの光がないとテカリ感が出ずこもった感じになる。アップでは必ず入れたい所だ。
 もちろん、この効果は室内のライトを使った照明でも同様である。通常の室内撮影(スタジオ、ロケセット)などでのライティングでも、この斜め後ろからのライトがタッチライトと呼ばれて、立体感を出す重要な光になっているのだ。
 下記の写真で検証してみよう。さきほどのキーライトとおさえの人物写真にタッチライトを加えると、画面向かって右の髪の毛から肩にかけて光のツヤが出て、背景に溶け込んでいた人物がぐっと画面の前面に出てきた感じがしないだろうか?これが立体感の効果なのである。

キーライトとおさえ タッチライト  

3点照明の完成
キーライトとおさえとタッチ

斜め後方からの光(タッチ)は背景と被写体を分離し、画面に立体感を与える効果がある。雨や煙、グラスなどの背景と分離しにくい被写体には必須の光であり、室内の照明においては基本的な光のひとつである。
屋外のロケで人物に対しレフを使ってここまでやる例はわりと少ない。これはそこまで光をコントロールしきれないためだと思われる

 一般的な劇映画やドラマの室内シーンでの人物のアップや長くそこにいて演技する場所にはこの3方向からの光があてられていて、そのショットで誰が演技しているかが照明的に演出されていることがわかる。
  特にその他大勢が背後にいる室内シーンなどを見ると、メインとなる人物にはこの3点照明があてられていて、エキストラとか重要でない人物にはキーとおさえだけがあたっているというようなショットを目にすることができるだろう。また屋外のシーンではメインがキーの太陽光とレフのおさえがあり、その他大勢は太陽光のみといった形が多いようだ。

位置と目的

 前回と今回で、光を位置と目的の二つの面から見てきた。 もちろん、写真はひとつの設定上のサンプルでしかない。前回の位置のカテゴリーに入っているすべてのライトはキーライトになる可能性を持っているし、3つの照明それぞれの光の強さはその演出の意図によって調整され、必ずしも写真のようなバランスであるということではない。
 そして、キーライトの位置によっておさえの位置も微妙に変わるし、タッチの位置も変わるだろう。極端な話、ラインライトがキーライトになら、タッチライト
が必要ない場合もありうるのである。暗い部屋で懐中電灯を3つ用意して実験するのもいいかも知れない。
 さらに、必要に応じて、下から、横からなどその他の角度からの光を使って照明の画面演出にチャレンジしてみてほしい。また、光が強すぎると感じた場合は白紙やカポック(白い発砲スチロールの板)を使って光を反射させて被写体にあててみる(バウンスライトという)とまた微妙な違いが出る。
  余談だが、よくプロの照明の疑問として、「同じものを撮影しているのに、引きからアップになったとき、照明が変わるのはなぜか?」というのがあるが、こういう細かいことが積み重なっているからだと思われる。画面に占める面積によって効果を変えるのは、被写体をより的確に見せるためには当り前なんだという解釈なのだ。

 既成の映像入門書では、[位置][目的]というこの2つのカテゴリー分けを明確に区別せず紹介しているため、照明を難しくしている可能性がある。またカテゴリー分けには[方法]という3つ目の分け方もあり、ダイレクト、ディフューズ、バウンスというのがここに入ってくると考えらる。これについてはまた別の機会に。

MODEL=川原京 撮影協力=バンタン映画映像学院

  

 
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