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夕方・夜の照明【2004/02改訂】
室内照明の続きです。同じシチュエーションで見ていきます。
夕方・夜の照明にチャレンジ
夕方、夜の照明の基本はずばり、暗くすることではなくて、暗い面積を増やすことである。昼の照明をただ赤くしたり、青くしたりするだけでは、夕方や夜にはならない。もっと簡単にいえば、モノクロで見た時にそう見えるかがポイントといえる。
ここでは、「室内照明」の例と同じく、窓が映っていない玄関側にカメラが向いていて、玄関ドアを開けて人物が入ってくるというのをやってみる。
夕方の場合、窓から入る夕陽が唯一の光源と考えられるから、昼と同様に、これが夕陽だというライト(これがここではキーライトになります)一灯作ろう。カラー作品なら当然ここに暖色系の照明用フィルターをかけてやる。この暖色系のフィルターは、
色温度以降の所で説明しているB3、B5というフィルターの逆のやつA3、A5なんていうのを2、3枚重ねて使うと夕陽っぽくなる。夕陽の力強さを出すため、トレペなどはあまりかけないでおきたいと思う。
さきほどの昼では、ここに押さえのライトを用意したが、ここではやめて、タッチか、あるいはかなり弱めにサイドから当てるくらいがいいと思う。ドア外のライトは必須とみていいだろう。いずれのライトにも暖色系の照明用フィルターをかけてやるのが無難だが、場合によっては、逆にB3、B5など冷色のをかけて、キーライトの夕陽を引き立たせるということも考えられる。スイカに塩をかけるのと同じ発想だ。
ポイントはやはり暗い面積を増やすこと
もしかして、これだけでは、色やコントラストは別 にして、昼とそれほどイメージが変わらないかも。そんな時は、先に述べたように、夕方と夜の照明のポイントは、暗い面
積を増やすことだから、ここで、ちょっと試しにキーライトを左右どちらかに移動して、顔にべったり照明が当たらないようにしてみたい。すると、暗い面
が増えて明らかに夕方になる。また、壁に当たっている光のみが落ちるようにライトの一部分だけをトレペや黒ラシャで覆い光を落してやる。これは、昼の照明でも壁にできた人物の目障りな影を落すのにも使える手である。
夜の場合は、さらにこれの応用である。夕陽のかわりに月の光でも想定しよう。月の光のキーライトは、弱々しい青いライト、つまりB5を2、3枚プラストレペ2、3枚かけたものとしたいところだ。ただ、これでは画面全体が暗い感じになってしまうと思うので、残りのライトを強いタッチにして人物などののエッジを際立たせてやれるといい。これはドアに置いたライトも同様といえる。
ただし、狭い部屋の中では、3灯のアイランプでそこまで照明をコントロールするのは難しい。特にタッチライトの入れる位置が少ない。なので、夕景と同様にして、B5、2枚がけくらいでキーライトをつくり、より少し暗い面積が多いかなというくらいになるようにおさえをつくればなんとか成立すると思う。
あとは、応用として、押さえのライトを暗い暖色の光にするとか、窓枠、ブラインド、黒紙などを使ってキーライトに影を作ってやるのだ。これはまた別
の機会に説明したい。
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