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リフレクメディア使用レポ【2004/05】

 前から一度使って見たかった次世代クロマキーのリフレクメディア。「セーラームーンサンダル」のTV-CMで使ってみたので使用感をレポしておきます。

そもそもクロマキーって何?

 そもそもクロマキーは昔フィルム合成の頃にはトラベリングマットと呼ばれていて、通常グリーンバックやブルーバックと呼ばれる布の前に人物や被写体を立たせ、フィルムやビデオからグリーンバックならグリーンの成分を光学的(フィルム)あるいは電子的(ビデオ)に抜いて別の画面に合成する特殊撮影・合成の方法ということになる。
 通常下記のような専用の布(あるいは簡易的には似たようなバック紙などでもよい)に強いライトを当てて撮影される。グリーンまたはブルーを均一に照明するために大きな電力が必要なのがネックだった。

通常のグリーバック撮影

リフレックスメディアの特長

 リフレックスメディアの場合、大きな電力がなくても、カメラの回りのリングから発生する光とその光を反射する特殊な布で均一のグリーンまたはブルーを得ることができるという装置だ。夢のようだが、ホントにそんなことできるのか。
 下記を見ていただくとわかるようにこの特殊な布が再帰性反射という光の来た方向に光を反射するという特性を持っている。簡単にいえば、自転車や道路標識につけられているライトが当ると反射するあの仕組みだと考えればいい。だからカメラ方向から発射された光をカメラ方向に集中して反射させ、グリーンまたはブルーをつくる。他の角度から見ると布はただのグレーの布のすぎず、カメラのモニターにのみグリーンが見えることがわかる。

外側から見ると単なるグレーの布
カメラのレンズに取り付けられた発光装置
  
モニターで見ると均一のグリーンになっている
ちなみにモデルはとある照明助手の方
金髪のカツラはセーラームーンに合わせたためで
本人の趣味ではないので念のためモザイクしときました

実際の撮影でわかった利点、欠点

 使用するに当っていくつか試してみた所、利点としては確かに低照度で非常にいいグリーンができ、被写体のエッジ部分がややグレーに転ぶので合成しやすそうな素材が確保できる。実際にVFXを担当した近藤氏に聞いても、仮合成までの調整は大幅に作業が軽減できるといっていた。ただ最終的なフィニッシュワークとなると、髪の毛などがあるとやはりそれなりに作業はかかるようで、使用によって大きく合成の作業時間が減るということでもないらしい。
 では、撮影はどうかというと、ライティング時間はそれなりに軽減できたように思える。慣れれば通常の半分程度の時間までは節約できるだろう。ただ、少し特殊な撮影、例えばワイドでカメラと被写体が近いとかになると、リングのグリーン光が被写体に影響し、それを消そうと照度を上げていくと被写体とバックのバランスが取れなくなることや、目にグリーンのキャッチが入ってしまう、光り物の撮影に適さないなど、欠点も見受けられる。

本番のライティング風景
被写体にかかるグリーンの微妙な光を消すため
囲い込みのフラットな照明となる

 要は使い方次第という気もするが、低照度に強いリフレックスメディアは、高照度には弱かったということになるのか。まあただ、ポータブルな合成、例えばロケセットで、実写とクロマキー合成を一緒にこなさなきゃいけない、狭い場所で撮影しなければならないというようなものには、非常に力強い選択肢となりえるだろう。正直ノーライトに近い状態である程度の結果が出せるという点においては寧ろコンシューマー的な商品のような気もする。今後どんな風に使われていくのか見守りたいユニークな撮影機材だ。
  


   

 
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